SSブログ

大阪市会 広報事業として次世代を担う子どもたちと保護者向けの事業の視察

大田区議会議会運営委員会は1月31日~2月2日議会改革を目的に3市の議会の視察に行ってきた。大阪市議会「夏休み親子議場見学会」について報告する。

大阪市会「夏休み親子議場見学会」は小学校3年生~6年生の児童とその保護者を対象に夏休みに2回 昨年は130名定員で開催。普段は中々見られない市議会構内の見学と、本会議場で模擬体験をするというもの。体験は議席に座りシナリオをそってマイクを通して実際に議員がしゃべる内容を読み体験するとのことであった。夏休みの体験としては参加費も無料であるし、絵日記や自由研究レポートの宿題にはうってつけの見学会になっているようだ。
説明報告を聞き、シナリオを読むだけでは体験はできても、市政を身近に感じ議員の活動について理解を深めるにはやや不足ではないか」と感じた。しかし、一つの入り口として保護者とともに市政について関心を強めていく体験にはなると思う。「議員にもぜひ参加してほしい」という参加者の声を今後活かしていただきたい。

 大阪市議会のもう一つの子ども向け夏のイベントの「おおさか子ども市会」は、視察の項目ではなかったようだが、大変興味深く多くの質問をした、2年に1回の開催とのことであるが、こども議員が質問テーマに沿って6つのグループに分かれ、実地調査(学習会)ののちに委員会(事前交流会)を行い、子ども議員の代表者が本会議場で質問意見を発表し市長が答弁をし、市会議員各常任員会委員長がコメントするということだ。平成28年のテーマは「いじめを許さない安全・安心な学校について考えてみよう」「観光客がおとずれてよかったと思える街づくりについて考えてみよう」であった。議会の提案で「いじめの日」を設置する提案がなされたとのことであった。

 過去には子ども議員の「給食がまずい」の声を受け直ちに改善されたことや、施設の老朽化についての改善策を市長が発表したとのことである。子ども議員は地元の工業高校で作った議員バッジがもらえるというのも良いアイデアである。

 応募方法は質問テーマについて意見・質問を記入したうえで応募するが平成28年は定員86人に140人の申し込みであったことから人気が伺える。
議会事務局と教育委員会が連携して事務を進め、対象者の決定などは教育委員会が行っている。市内の実地調査には保護者が同伴して安全が確保されている。
 大変素晴らしい取り組みだと思う。自分の頭で考え実地調査をして実態を把握し、さらに考えを深めて市長に質問提案するという、まさに政治活動そのものを小学生が体験できている。市長が自分たちの考えを聴いていくれて改善してくれたという貴重な体験は、将来に必ずや生かされていくと思う。政治家になる子も出るのではないだろうか。

 大阪市会が多忙ななか視察を受け入れてくれたことには感謝するが、できたら「夏休み親子議場見学会」と「おおさか子ども市会―小学生市会―平成28年」の画を見せていただきたかった。

 大田区でも区立中学校28校の生徒が集まって本会議場で、考えを発表し、常任委員会委員長が答弁するという「子ども議会」を開催したことがある。私も傍聴したが中学生の柔軟な意見に大変驚かされたことを思い出す。「夏の時期は教室が熱い、クーラーを入れてほしい」の意見が多く、区長が区内全校にクーラー設置事業を大きく進めたという経験が大田区にもある。
 同僚議員の発言では平和コンサートと同時期で継続が厳しかったということであったが、今は平和コンサートは実施していないので、大田区議会の議会改革として「子ども議会」を再開することを検討してはどうかと今回の大阪市の視察で感じた。
 
 大阪市会が市民に親しまれる市会を目指して広報事業として次世代を担う子どもたちと保護者向けの事業を継続して実施し続けていることに敬意を表したい。18歳投票も始まった中、子どもたちが事業を通して「選挙には絶対行こうと思った」の感想は素晴らしい。

 議会広報を広めていくには、より多く、より広く、果敢に進めていかなくてはならないと考える。やってもやっても足りない。大阪市会も今後もさらに多くの施策を進めていくであろうと期待する。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。