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異例の2017年度議会日程変更、その理由は大連市「アカシア祭」

 12月26日に開かれた議会運営委員会にて、2017年度の議会日程の変更案が提出されました。いったん決定されていた議会日程の変更は大変珍しく、郵政民営化の選挙が行われた際変更したことがあったようですが、近年はありません。

 変更になったのは5月23日第1回臨時議会を中心に、5月15日幹事長会議、16日議会運営委員会、告示、議案発送、22日幹事長会議、23日第1回臨時議会、議会運営委員会、常任・特別委員会を、2日ずつ後ろにずらすという変更です。

 変更の理由は、2016年10月に中国大連市に海外親善訪問調査に行った際、大連市から5月21日からに行われる「アカシア祭」に議長が参加するよう要請され、さらに11月には大田区に大連市から直接要請に来られたので、「まだ公式な招待状は来ていないが、参加できる環境を作っておくため」とのことです。
 日中議連の事務局長(自民党区議)は「大田区と大連市の友好は深まっており、区内の企業も大連市に進出している」と、積極的に「アカシア祭」に参加すべきとの意見でした。また、自民党幹事長は大連市からは数年前から「アカシア祭」に参加してほしいとの要請を受けてきたが、議会日程の調整がつかなかった。ぜひ、参加できる環境を整えることができるよう、行政側に支障がなければ第1回臨時議会等の日程を変更してもよいのではないか」と、発言。数年前からの大連市からの要請があったことを初めて聞きました。

 以上のような経過でしたが、日本共産党区議団は「大連市とは友好親善都市ではないのに、議会日程を変更してまで「アカシア祭」に参加する意義は見当たらない。」「2017年度の議会日程を決定する際、第3回定例議会の日程が議案発送から代表質問の第1日目までが2日しかないため行政側との調整が困難であるので、変更すべきとの提案をしたが認められなかったという経緯がありました。議会日程の決定は重いものではないか。」「もし、「アカシア祭」に参加するとしても2017年度ではなく、次年度に日程を調整して参加したらどうか」等の意見を述べましたが、議会運営委員会委員長は異例の多数決で決定するという提案をし、反対は日本共産党だけ、賛成は自民、公明、民進党で、賛成者多数で日程変更は決定されました。

 日程は変更されましたが、議長が「アカシア祭」に参加するかどうかは未定です。大連市から正式な招待状が届いてから判断することになっています。また、民進党区議の「日中国交40年の記念の年であるので、できる限り多くの区議が参加すべきだ」の発言を受けて議長以外の区議が参加するのかも未定です。さらに係る費用について、議長は「自費で行くこともある」と発言していますが、区議の場合も未定です。
 いずれにしても昨年末フジテレビで大田区議会議員海外訪問(ドイツ、ハンガリー、イギリス)の放映がされ、区民から「区民の税金を使って観光旅行ではないか?23区で大田区だけ?」の声が上がっている中、議長以外の区議は行く必要はないかと思います。
(なお、民進党議員が「日中国交40周年」と発言されていますが、日中国交は1972年ですので45周年とおもわれます。)
 

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