SSブログ

痴漢ゼロの大田区へ

大田区議会第1回定例議会の代表質問で「痴漢ゼロの大田区へ」と、質問しました。

以下 質問と区長の答弁です。ぜひお読みください。

 大田区男女共同参画個別目標で、あらゆる暴力の根絶の施策として、DV被害の対策とともに、あらゆる暴力の根絶に向けた意識の啓発がありますが、痴漢についての項目はありません。

 痴漢は日々たくさん起きている犯罪で、性差別に基づく暴力であり、人権問題で、決して許されないことです。

 日本共産党都議団が2020年8月から11月の期間に行ったネットアンケートに1435人もの声が寄せられました。一人ひとりの声の記述はA4用紙400枚に及び、約77%は電車内です。

 小学生のときから何度も被害に遭う、暴力、脅し、盗撮もあり、周りが助けてくれたのは僅か6.4%で、被害者は孤立し、声を上げられず、警察や公的機関に通報したことがある人は5.3%でした。

 被害者の中には、その後の人生に大きな傷と打撃を受け、電車に乗れない、仕事を辞めた、1人で外出できなくなった、フラッシュバックで勉強に支障がある、男の人が怖くなったなど、痴漢という犯罪に遭ったことで深刻な打撃を受け続けています。

 さらに、被害を訴えることができなくなる、被害者を黙らせる二次被害として、「そんな格好をしているあなたが悪い」、「触られるうちが花」、「何で逃げなかったのか」など、被害者に落ち度があるかのような無理解と偏見があります。

 この二次被害が加害者を野放しにし、被害者の口を塞いでいます。また、「痴漢に注意」のポスターがありますが、これでは痴漢に遭ったのは、あなたの不注意となってしまいます。被害者が悪いのではありません。

 痴漢の加害者、中でも常習犯は依存症で治療が必要です。だからこそ、痴漢は犯罪であり、被害者がどれほどの苦しみを受けるか理解させることが再生の治療につながります。

日本共産党都議団は、痴漢ゼロの東京をと議会質問を繰り返し、東京都交通局長は、被害に遭われた方の心に一生の傷を負わせることになりかねない行為であり、決して許されないという重要な認識を示し、都営交通では「痴漢盗撮は犯罪です」のポスターや車内アナウンスが実施されています。

●伺います。区長に、大田区から性暴力、痴漢ゼロを表明することを求めます。そして、JR、東急、京急等の公共交通事業者に「痴漢は犯罪です」のポスターや放送を駅構内、車内で通年実施し、職員の増員、意識の啓蒙、女性専用車両をつくるなどの申入れを求めます。お答えください。

【松原区長答弁】
次に、性暴力、痴漢被害ゼロへの取組についてのご質問ですが、警視庁が実施した痴漢被害の実態調査では、令和2年の都内で発生した痴漢の検挙件数は約1300件で、場所別の発生状況は、電車内が25.4%、駅構内が26.3%と、半数以上が駅に関連した場所であることが分かっています。

 このような状況を踏まえ、平成22年から関東エリアの鉄道事業者と警察が連携して車内や駅構内での放送による呼びかけや、ポスターの掲出等による痴漢撲滅キャンペーンを行っております。

なお、区では、男女共同参画推進プランの個別目標に「あらゆる暴力の根絶」を掲げております。DVやセクシュアルハラスメントをはじめ、痴漢などの性暴力の根絶には、社会における男女間の格差解消や意識啓発が重要です。

 今後も、様々な機会を通じて意識啓発、あるいはあらゆる暴力の根絶を進め、誰もが尊重される安全・安心なまちづくりに全力を挙げて取り組んでまいります。

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。