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安全・安心の医療・介護の実現と夜勤交代制労働の改善を求める請願は不採択となりました。

8日大田区議会本会議場で健康福祉委員会で不採択となった第66号安全・安心の医療・介護の実現と夜勤交代制労働の改善を求める請願の、採択を求める討論を行いました。
自民党、公明党、民進党、維新、日本、改革、無所属が不採択に賛成し、残念ながら切実な要望である請願は不採択になりました。
以下、採択を求めた討論の主旨です。

日本共産党大田区議団は第66号安全・安心の医療・介護の実現と夜勤交代制労働の改善を求める請願採択を求めます。
1、この陳情は医師、看護、医療技術者、介護職などの夜勤交代制労働における労働条件の改善、
2、安全・安心の医療・介護を実現するための、医師・看護師・医療技術者、介護職など増員
3、患者・利用者の負担軽減を図ること
4、費用削減を目的とした病床削減は行わず、地域医療に必要な病床機能を確保することについて大田区議会において国に意見書を提出してほしいというものです。

 日本医療労働組合連合会の2016年実態調査では2交替病棟の5割を超える職場で心身に与える有害性が非常に強い16時間以上の長時間夜勤、勤務と勤務の間の時間が8時間未満の勤務が約5割、夜勤が月9日以上3交替で22・9%、2交替で33・5%と過酷な勤務実態で、慢性疲労等労働者の健康状況、離職者が絶えない、そしてミスやニアミスの経験等、労働者も、医療介護を受ける国民も命が脅かされていると思わざるをえません。

 大田区内でも医療・介護の人材不足は深刻です。現場に見合った就職者数の確保ができない状況と聞いています。区内の28の病院で、看護師不足等の理由で病棟を閉鎖している病院もあります。区民が区内でお産ができないなど産科、小児科、また精神科の医療施設、医師等のスタッフの不足も深刻です。区が行った在宅医療についてのアンケートでは大半の病院で医師・スタッフの人材採用難と答えています。介護職員が確保できず本年開設された特養ホームで開所が遅れた事例もありました。大田区として就職フェア等の支援だけでなく、3年間の時限措置として行われた東邦医大小児科医への支援のような現場の状況に応じ、区民の命と健康を支えるための医療・介護従事者への対策を求めます。日本共産党区議団が要望している、保育従事者支援と同様の介護従事者への宿舎借り上げ支援も再度求めておきます。

医療従事者の勤務環境の改善は緊急です。国は一刻も早い実効性のある改善が必要です。本請願を採択し、大田区議会とし、国に対し意見書を提出することを求めます。

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