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西糀谷老人いこいの家の閉館をしないでほしいの陳情は、不採択となりました。

8日の本会議で不採択とした西糀谷老人いこいの家の廃止についての陳情採択を求める討論を行いました。以下 日本共産党区議団の討論です。自民党、公明党、民進党、維新、緑、日本、改革、無所属が不採択に賛成し、2件の陳情は不採択になりました。大変残念です。

28第65号大田区西糀谷老人いこいの家を閉館しないで存続をお願いする陳情、
28第67号大田区西糀谷老人いこいの家を閉館でなく、引き続き存続を求める陳情の採択を求めます。
 西糀谷老人いこいの家は住民の願いの下に1975年昭和50年開設され以降、住民の交流、高齢者の元気維持活動、学びの活動、地域交流の場として親しまれ活用されてきました。利用者数は区内の他の老人いこいの家の中でも上位であり、施設面積も最も広く、現在唯一区直営で運営されています。陳情の趣旨にもあるように「住みよいまちづくり近隣住民の憩いの場として、なくてはならない施設」です。8月に委員会に報告したばかりなのに、すでに閉館のお知らせを張り出すなど、あまりにも突然で乱暴な廃止計画です。「廃止先にありき」の説明では利用者の理解は得られていないことが2件もの陳情が出ていることでよくわかります。

 廃止の理由の「老朽化している。改修は大規模となり1000万円程度かかる、建て替えは困難である」についてですが、「大田区公共白書」では老朽化が進んだ老人いこいの家は計画的な改築・改修を図る、利用者の少ない施設はPRの充実等による積極的な利用促進策を講じる必要があるとしていました。さらに、大田区公共施設適正配置方針では老人いこいの家は高齢者の元気維持と介護予防から支援までの活動拠点として、地域包括支援センターとの一体的な運営を行う、あり方を検討するなどなどの方針があげられています。どこを見ても明確な閉館方針は見当たりません。

 また、糀谷駅前の開発ビルの一部を区が借りて民間事業者に運営を任せる高齢者支援施設が一部の機能を担うことができるという説明ですが、この施設は元気シニアプロジェクト、包括支援事業等が行われ研修や講座等も開催される予定とのことです。今まで通り自由に出入りでき、カラオケ、や踊りや囲碁将棋などを楽しみ、敬老の日の祝賀会をはじめ年数回ある長寿会の発表会などがこの施設で行えるのでしょうか。バリアフリー、駅に近くなっても代替施設にはなりません。また、約1000メートルも離れており、自転車やバスに乗っていかねばならない東糀谷老人いこいの家もシルバーカーを押して出かけてきた方々には変わりの施設にはなりません。

 住宅が密集しており防災の観点から公園にすべきだとの意見についてですが、近隣住民が交流し顔見知りになる地域力の強化も重要です。直営での運用で人件費もかかり年間のコストは約4000万円、大規模改修には1000万円程度であるといった説明で明らかなように経費削減による廃止計画です。

 公共施設は区民の財産地域の宝です。コスト優先ではなく区民の声をよく聞き区民ともにあり方について話し合いが必要です。陳情の採択を求めます。

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